本ブログでもアナウンスさせていただいた
7月5日(土)のシンポジウム
「夫婦別姓も選べる社会へ『名前を変えたくない』は,わがままですか?」
に,本学科の学生も参加させていただきました。
参加した学生たちからシンポジウムの感想をいただきました!
有南君 今回は家族の多様性について沢山お話して頂きました。子供は親が別姓でも気にしない事が多いから変えなくてはいけないのは世の中の偏見だとお話して頂いて、社会の偏見を変えていくには大変だと感じた。憲法憲法の学者さんは24条との関わりについても説明があり家族の形は様々でいいなと改めて感じました。
酒井君 今回のシンポジウムでは、夫婦別姓に対する考え方を深く学びました。特に印象に残ったことを記述したいと思います。僕が今回最も印象に残ったのは弁護士さんのお話していた、『自由かつ対等な権利が保障されるべきである』についてです。現在の婚姻をするについての民法上の同氏制(民法750条)の下において、氏を統一する際に70%近くのカップルが協議をすることなく夫の氏にしていることがアンケート調査で明らかになっています。『同氏にするか別氏にするか揉めることも許されない』のが現状です。自分の生来の氏を名乗ることに大きな意義・ニーズが世界的にみても向上している世の中に変わってきている今、自由かつ対等な協議を経て初めて本当の信頼関係に基づいた幸せな婚姻ができるのではないでしょうか。別氏を必要としている人にだけ与えられる別氏制度であり、別氏が強制されるわけでもない素晴らしい政策だと考えています。少しでも婚姻をする際に自分の氏を大切にしたい人がなんの嫌な思いもせずにパートナーと婚姻届を出せる制度になっていくことを心から願っています。
武島君 今回このようなシンポジウムに初めて参加させていただきました。メディアから得る情報だけではわからない、原告の方の訴訟への熱意が伝わりました。私が特に印象に残っているのは、選択的夫婦別姓への反対意見として挙げられる「親子の姓が違うことによる子の不利益」があるかとの話題において、原告の方が実体験をもとに否定していたことです。制度により利益・あるいは不利益を得るのは当事者の方が中心であり、当事者の方の意見を聞くことの重要性を感じるとともに、どういった問題や反対意見が存在しているのか、多方面への知識・情報収集が必要だと思いました。弁護士や専門家の方が論点を整理して説明してくださり、とても良い経験になりました。今後の裁判所の判断や、国会での動きに注目していきたいと思います。
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学生たち,大いに学びがあったようです。
法律学は,どちらかというと,机上の学問ですが,
現場?で学ぶことも大切です。
今後も,このような情報提供をしていくので,
学生たち,どんどん外に出ていき学んできて欲しいです。
その裏付けが学問ですから,
学んできたことを,
文献資料に当たりながら,
客観的・批判的に考えていく作業が必要になりますよ!