2023年6月21日水曜日

Diario di viaggio in Italia③

1ヶ月に一回の予定でしたが,番外編として。
国際学会に参加してきました。

所属する大学の研究センター
Accademia Romanistica Costantiniana」が主催する国際会議です。
 受入教員のNavaara先生がOrganizzazioneの一人を務めています。



場所は,Perugia近郊のSpelloという村です。
なぜSpello開催かは,
上記のセンターのHPを参照してください。
Spelloは,
イタリア一美しい村という触れ込みも。
確かに小さくて可愛い村でした。

ヨーロッパの錚々たる学者が集まった大きな学会でした。
日本から参加していた,
我われにとっては馴染みの先生とも会えました。

発表の内容はあまりフォローできませんでしたが
-後で要約や原稿を読めば良いのですー,
古代から綿綿と続く土地・遺跡に囲まれた建物での開催もあり,
ヨーロッパの法学・学問の神髄に
触れたような気持ちになりました。
基礎的な研究の新たな刺激を受けることができました。

***
ところで,最近,大学では図書館に籠もっています。
大きな大学なので,
中央図書館と学部ごとの図書館があります。
もちろん,利用は法学部の図書館。
日本の図書館ですと,
法律系は,基礎法,憲法・民法・刑法…
という並びかと思いますが,
ここでは,ローマ法,法史,法哲学,民法,
商法,憲法,刑法…という並びなのです。
ヨーロッパの法学において,
基礎法がどういう位置付けなのかは,
まだインタビューできていないのですがー結果は後ほどお伝えします-,
イタリアならではの歴史が感じられます。
 アクチュアルなテーマに飛びつきがちですが,
 学問・研究においても,
 大学教育においても,
 基礎的な研究や教育を大切にしないとならないな
 と改めて実感しています。
 文化の継承をしていかないとなりません。

図書館は,自分にとっては,
玉手箱のようなものです。
日本ではなかなか手に取れない書籍や,
今まで存在も知らなかった書籍もあり,
さらには,
発行されていることを知らなかった雑誌もありで,
書架を一段一段丹念に調べる作業を続けています。
日本と同じ問題意識の書籍もあったり,
こちらならではの問題意識を持った書籍もあったりで,
問題意識の進化や発見-
研究のネタをいくつか見つけることができました。
こちらにいる間に,ある程度の成果を出さないとなりません。

学生の皆さんは,在学中は気付かないことが多いと思うのですが,
実は,大学の図書館は,情報・学識の宝庫なんです。
在学中に,図書館に籠もる,ヘビーユーズする習慣を身につけて欲しいと思います。