2014年1月16日木曜日

岩本塾(基礎力養成塾)打ち上げ

 ■ 岩本塾(基礎力養成塾)の紹介
経済法学科の新カリキュラムの1つの目玉が、〈基礎力養成塾〉。大学の科目名に〈塾〉を使ったのはこれが最初ではないでしょうか。この科目では、専門で法律学と経済学を学ぶために必要な「読み書きそろばん(数学)」を勉強します。岩本塾では、日本の民法学の大家、我妻榮先生の『法律学における理窟と人情』をテキストに使って、2つのことを学修しています。
(1) 文献を「精読」する様々な方法を学修すること。本の読み方は1つではないことを学びます。
(2) 法律学の基本を学修すること。基本的な法律用語や法律解釈の方法を学修します。
テキストは、市民向けに書かれたものですが、なかなか骨のある文章です。学生も「法律の専門の文章をはじめて読んだので難しかった」という印象を持ったようです。しかし、「普段読まないような本だったので新鮮だった」と言ってくれる学生もいたり、「難しい文章だったが、教員の解説によって段々と頭に入るようになり、楽しかった」という嬉しい感想もありました。
文献を自分の言葉で要約することは大切です。岩本塾では、いろいろな要約の仕方を紹介し、私自身も実際にやってみせるよう心がけました。学ぶことはまねることです。いいお手本を見せることができれば、学生はきちんと学んでくれます。
多くの学生は、高校まで要約が苦手だったと言っていました。しかし、この塾で学んで、「要約が得意になった」、「要約に対する苦手意識がなくなった」「要約することで、文章のポイントをつかむコツが身についた」「要約することで、文章を作るセンスを磨くことができた」「単語の意味だけでなく、文章全体の意味を理解することが大切であることを学んだ」などと、口々に学生が言うのを聞いて、学習効果があったと自画自賛しているところです。2年次以降の専門科目へのいい橋渡しができたのならば嬉しいです。
最終回は「チャート図」を使って文章の構造を理解する、その方法を学修しました。2人の学生が黒板に図を書いて、教員の私に代わって解説してくれました。

■ 塾の打ち上げ
 昨日は最終回でしたので、大学の近くのスーパーに入っている「フルーツケーキファクトリー」のケーキを食べながら、おしゃべりして、塾の打ち上げをしました。パイ生地のお菓子だったので、私も含めて食べるのに悪戦苦闘(笑)。途中からおしゃべりどころではなくなりました。

 最後にみんなで記念撮影。半年間お疲れさまでした。しかし、彼らにはまだ期末試験が残っています。そちらの方も頑張ってください。