2020年5月13日水曜日

🌊海外事情の報告です♥

大学はで,オン・ライン講義がスタートしました!
最近,コロナ関係の記事が多かったのですが…。

新年度に相応しく,
経法の学生のアクティブな活動の報告です♥

本学には,「海外事情」という講義が用意されています。
海外で3週間,担当教員(西原先生)によって
与えられたミッションに取り組んでいくというプログラム。

オーストラリアでの海外事情に参加した
松井留菜さん(北広島高校出身,2018年入学)に,
海外事情」のレポートをしてもらいました。

 海外事情(英語A )はシドニーで3週間過ごす海外プログラムです。私たちは、シドニー大学の先生方とQAセッションや、学生とお互いに興味のあるトピックをもとにディスカッションを行いました。先生方とは、LGBTQ研究、アイデンティティー教育の研究、先住民族研究について、そして学生とは気候変動・労働問題・ジェンダー・学校制度・宗教などをテーマに日本とオーストラリアでの相違点について学びました。

シドニー大学でのディスカッション①







シドニー大学でのディスカッション②


















 また、グローバル化の進む環境で活躍していくことのできる人材になるためのグローバルなビジネススキルのトレーニングをし、身に付けたスキルを実践して現地の会社で働く方々をお招きした交流会や会社訪問を行いました。

 シドニーでの交流プログラムは渡航の半年前から準備が始まり、私たちが実際に大学の先生や学生とメールで連絡を取り合いました。また、交流会に来ていただいた企業人は私たちが会いたい会社や企業をリサーチ・リクエストして企画しました。英語力はもちろん、コミュニケーション能力、チームワーク力、グローバルな価値観・世界観、人間力などを養うことのできるプログラムであり、海外で何を学び、帰国後の自分に何が残るのか一人一人全く異なるものになると感じました。

企業人との交流会①












企業人との交流会②

















 私が海外事情に参加したきっかけは、オリエンテーションで先輩方のプレゼンに魅了されたことでした。
 私にとって今回の経験は、考え方や物の見方を180度変えられたものでした。LGBTQの方々が参加するマルディグラのパレードで特に日本で触れてこなかった文化の違いを肌で感じました。渡航前はオーストラリアでは誰もがLGBTQに対して寛容であると想像していたが、宗教的な背景によりLGBTQを認めない考えの人、LGBTQに寛容ではない年代などが共存するなか、多様性を受け入れる中でも軋轢のなかで闘っている人がいることを学びました。

 シドニーで過ごした中で特に心に残っている出会いがありました。グローバル人材育成コーチのアイクマンさんと、シドニー大学でアイデンティティー教育を研究されているロウ先生です。
 
 アイクマンさんは日本での準備期間から半年間にわたり、グローバルスキルを鍛えていただきました。実は、私はシドニー大学での出会いによって今までとは全く違うところに興味・関心が広がったのですが、逆に、自分が本当にやりたいことが何なのかわからなくなってしまい焦りを感じていました。そのことをアイクマンさんに伝えると、「今まで抱いていたやりたいこと以外に“本当にやりたいこと”に気付けたことに価値がある。とにかく今は何でもやってみて、挑戦し続けなさい」と言葉をかけて下さいました。今までは「自分には向いていないだろう」と勝手に決めつけていたが、これからは自分で限界を作らず挑戦し続ける人生にしたいという目標ができました。誰かの話を聞いていてこんなにも魅力的で言葉に力があって、話に引き込まれる人はアイクマンさんが初めてで、私はアイクマンさんから相手の心を動かす情熱を強く感じました。

 アイクマンさんの「はやく前に進みたければ一人で、より遠くに進みたければ誰かと一緒に」というメッセージも印象的でした。海外事情のメンバーや西原先生、アイクマンさんがいなければここまで様々ことに気付いて考えたり、色々な感情になったり、興味・関心が増えたりはしなかったと思います。

アイクマンさんによるグローバルスキルトレーニング①










アイクマンさんによるグローバルスキルトレーニング②

















 ロウ先生は「自分らしさ」の大切さを教えていただきました。QAセッションで、先生は「良い学生」はどのような学生かを私たちに想像させました。私は「礼儀正しい学生」と発言し、他のメンバーは「健康、清潔、勉強のできる学生」などそれぞれが思い描くイメージを発言しました。そして先生は、「みんなの想像するその『良い学生』のイメージは箱のようなもの中に入れられていて、それは真実ではないのに多くの学生がその箱の型にはまろうとしている」「『良い学生』なんて存在しないのに」と説明されました。これまで私は、うまくいかないことが多く「なぜ私は劣っているのだろう」と、いつも周りと比べていました。失敗して非難されないように、自分への期待を裏切らないように「いい子」を演じていたと思います。しかし、自分自身も「いい子」というイメージの箱を作ってその箱に入ろうとして本当の自分を見失っていることを気づかされました。

ロウ先生の言葉すべてが心に響き、止めどなく涙があふれ出しました。こんなに心が揺れ動いた経験は初めてでした。ロウ先生の「自分に嘘をつかないで、自分に正直に、一人一人の存在に価値がある」という言葉を心に刻み、「大事なことを見失ってまで、もう自分を変えたりはしない」と決意しました。

ロウ先生とのQ&Aセッション①










ロウ先生とのQ&Aセッション②











ロウ先生との集合写真!




















 私が今、足立ゼミに所属しているのは、この海外事情がきっかけであり、「帰国してからも海外事情以外にも挑戦し続ける大学生活にしたい」と考えたためでした。これからは、専攻に限らず興味のある分野を幅広くとらえて、本当にやりたいことやパッションを持ってやり続けられることを見つけたいと考えています。今までは、自分に期待しないようにしてきたが、これからは、素晴らしい仲間たちとシドニーでやり遂げたことに誇りを持って、「自分には現実を変える力を持っている」と信じて「自分らしさ」あふれる大学生活を送りたいです。

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価値観の転換があったようですね。
その気付きを,今後の大学生活でも,発揮していって欲しいです。
松井さんが,今後,どう伸びてっていくか
(伸ばしていくか),楽しみです!!!

僕も考えないとなりません!よろしくお願いします。

(K.A.)