2020年10月11日日曜日

「担保物権法」事案解決プレゼンの報告

例年,民法Ⅴ〔担保物権法〕の講義では,
北洋銀行の現役銀行員の先生(行内 不動産鑑定士)
 北洋ビジネスサービス(株) 佐藤聡彦先生と,
不動産鑑定士の先生
 そうせい鑑定株式会社 奥村篤先生
をお招きして,
「担保物権法」講演会を開催してきました。
企画は,3年足立ゼミの学生によるものです。

しかし,今年度は,コロナ禍で,
前期の講義がzoomでの講義となったために,
「担保物権法」講演会の開催は断念。

その代わりに?,今年度は,
先生方に実務で問題となった事案を提示していただき,
佐藤先生と奥村先生には,ボランティアで,
ゼミ生との間で事案検討を進めていただきました。

ゼミ生たちは,3月下旬に,チームを結成して,
学生たちなりの解決策を,これまで3回,
先生方を前に(と言ってもzoomですが)プレゼンしてきました。

例年であれば,講演会の開催をもって,企画終了となりますが,
今年の最終プレゼンは,10月1日。
ゼミ生たちの最終的な解決策が示されました。





フローチャートも作成


チームのリーダーとサブリーダーに,
企画を終えての感想をいただきました。

稲村文香さん(札幌東高校出身,2018年入学)リーダー:

 今回の担保物権法の企画はコロナの影響で例年通りの講演会を実施することができず、さらに、打ち合わせの8割はオンラインで音声のみで話し合いと書面作成をせざる負えない状況でした。オンラインでの打ち合わせのやり方について、どうしたら限られた時間を有意義なものにできるのか試行錯誤の日々でしたが、初めてのことでなかなか上手くいきませんでした。後期に入り対面での打ち合わせが可能になり、相手の表情や反応をみながら打ち合わせすることの重要性を実感しました。
 このような状況での企画となり、法律的な部分だけでなく、チームとして活動する上で大切なことも改めて知ることができた6カ月間であったと感じています。

大野由喜さん(清田高校出身,2018年入学)サブリーダー:

 今回の企画では今まで対面で話し合いを進めてきたので、オンラインでの話し合いに苦労しました。特に顔を見れないこと、相手がどんな顔をして話を聞いていて、理解しているかどうかをすぐ確認できなく話し合いをスムーズに進めることが出来にくく話し合いをする時間が今までより増えたと感じました。これからの現状を考えるとこのようにオンライン上で打ち合わせをすることはあると思うので、相手が何を考えてるかを声のトーンなどで感じ取ったり、話し方を変えたり相槌を増やすなど工夫するなどコミュニケーションの取り方を対面とは少し変える必要があると考えました。また、企画案では講師の先生方と意見が分かれていたので自分たちの意見を貫き通す知識量が足りないと感じました。今回の企画全体を通してコミュニケーションの取り方の大切さを学ぶことができたのでいい経験になったと思います。

***

ゼミ生たちも書いているように,
オンラインでのやりとり,
ゼミ生間・外部講師の先生とゼミ生間で,
コミュニケーションをとることが難しかったですね。
しかし,そうしたなかでも,ゼミ生たち,
創意工夫を凝らしながら,頑張っていました。
(僕はその経過を見ています!)。
ゼミ生たちの結論は,僕の研究にとっても,興味深いものでした。
ゼミ生たち,この経験を活かして,
自分たちの夢・希望を実現して欲しいですね。

そして,2人の先生方,
業務時間以外であるにもかかわらず,
学生たちに付き合い,ご指導いただき,
例年のことではありますが,感謝しております。
今後ともよろしくお願いします。

(K.A.)