5年生の家庭科の時間をお借りして,
法(私法)教育授業を行わせていただきました。
テーマは,「契約ってなんだろう?」,
私的自治の原則と契約自由の原則を理解してもらうことを目的にしました。
学科での学びの総決算として,学びのアウトプットにチャレンジしてくれました。
就職活動終了後,自由に羽を伸ばしたい気持ちをグッと堪えて取り組んでくれたのです・
授業を完成させるにあたっては,
札幌弁護士会法教育委員会の弁護士の先生(本学科・ゼミOBです),
金沢大学法友会の学生,ロースクールの学生,そして先生方,
授業を開催させていただいた小学校の先生方,
さらに,本学教職課程センターの先生方や学生たちから
有益なアドバイスをいただきました。
そして,学習サポートセンターの学びのための助成制度の支援も受けました。
協力してくれた皆さん,ありがとうございました♥♥♥
取り組んでくれた一部の学生たちの感想です。
丹羽広大君(企画リーダー):
今回の法教育では、リーダーを担当しました。 久しぶりのリーダーで、感覚を取り戻すのにとても苦労しましたが、周りのサポートもあってなんとかやり切ることができました。改めて、周りの協力の大切さを学びました。授業当日も自分の中では成功したと思えたので社会に出る上でも、やってよかった経験だと思いました。
飯澤勇君
今回の法教育企画では、小学生にもわかりやすく法律を伝えることが一番の課題でした。そのためにチームで打ち合わせを繰り返し、弁護士の先生や教職支援室の先生、金沢大学の先生にもアドバイスをいただき、何度も改善を行いました。授業後の感想では、法律を身近に感じることができたなど肯定的な反応が多く寄せられ、その成果に大きな達成感を得ることができました。また、チームでの活動を通じて、コミュニケーションスキルの向上も実感することができ、個人としてもチームとしても成長を感じることができて良かったです。
石田桃果さん
小学5年生に授業をしてみて、まず授業を構成する際に想像していた雰囲気よりも明るく、大学生がする問いにも反応してくれるということが嬉しかったです。また、授業の大切な部分『自分のことは自分で自由に決めて良い』という私的自治の原則の考え方についてもワークシートと問いかけを繰り返したことにより少しは学んでくれたのかなと感じました。今回の授業を通して、小学生向けに教える難しさはありましたが、勉強になりました。ありがとうございました。
奥野航生君
小学生と関わる機会が無く、当日どんな授業になるか不安でしたが活気のある授業が出来て楽しかったです。小学生の柔軟な発想に驚かされました。
来住優太君
中学1か、2年生以来の小学校の訪問、それも大学生活の集大成を授業でおこなうというもので、色々緊張や不安もあったのですが、本番では素直で元気な小学生の力もあり楽しく授業する事が出来ました。何よりエネルギッシュな小学生のパワーを貰い、就職に向けて頑張って行く気持ちが高まりました。最後にゼミで合宿をして、それを元に授業をする事が出来て、本当に良かったです。
佐藤健翔君
今回の法教育を通して学んだことは、わかりやすく教えることの難しさです。 今回の対象が小学生ということで法律について、ほとんど勉強してこなかった子供たちが、どう授業をすればわかりやすいか、また楽しんでくれるかを考えるのが難しいと感じました。 わかりやすく説明するには、専門用語を使わないようにすることが必要でしたが、簡単な表現にすると意味が全く違うものになってしまう可能性もあるので、慎重に言葉選びを行いました。楽しむ授業の方法としては、ただPowerPointを見せるだけの授業ではなく、発問や実際に小学生に買い物のシュミレーションをしてもらうことで、体験型の授業にすることを心がけました。 その結果、小学生の方達も積極的に参加してくれて、よい授業にすることができたのではないかと感じました。 ただ、アンケート等で沢山の質問をもらったことから、今回の授業だけでは、理解しきれなかった部分もあると感じました。 このことから、やはりわかりやすくすべてを教えることの難しさを感じました。
塩田瑞季さん
今までの講演会は大学生向けに行っていましたが、今回の講演会は小学生に対して行ったので、法律に関する難しい内容を小学生にどのように伝えるのか悩みました。特に単語の使い方や小学生にも理解してもらえる言い回しを考えることに苦戦しました。当日は緊張しましたが、小学生の子たちも積極的に考えたり、質問に答えてくれたのですごく楽しかったです。
高廣悠生君
大学生となり、初めて小学生と触れ合う機会だったので、緊張や資料作成、内容など困難を有したものでしたが、皆様温かい雰囲気でとても有意義な時間となりました。このような機会をいただけたこと、感謝します。
畠中圭太君
今回の出前授業は私はやって良かったと思っている。なぜなら組織運営にしても、授業づくりにしても大事な反省点を見つけられたからである。 組織運営における反省点としては、出前授業の完成像を全員で共有できなかったことが良くなかったと考える。おかげでゼミ生各員が出前授業のために何が必要なのかを理解できず、うまく連携が取れなかった。 授業づくりにおける反省点としては、自分たちの授業を他の人から評価してもらう機会が少なかったことが考えられる。授業の評価を内部で完結させてしまったことで評価がなあなあになり、授業の改善点などの洗い出しができず、改善できなかった。 私は今回の出前授業では唯一の教職課程履修者であった。よって本当なら授業づくりについて私が率先して他のゼミ生を引っ張っていくべきだった。しかし私自身主体的に動くことができず、上手く皆を引っ張ることができなかったことは大変に悔やまれる。悔やんでいるが、こうした自身の力不足を確認できたことは今回の出前授業での個人的な成果である。
また,今回は2年生も授業のサポートをしてくれました。
國分宝結さん
滅多に4年生や小学生達と直接関わることがないため、良い機会となりました。4年生の活動を間近で見れる貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございます。
長坂真莉恵さん
小学校の授業ということで、内容や方法、言葉の伝え方などを工夫していたのが凄く伝わりました。生徒の反応を見て臨機応変に対応しながらも、落ち着いて授業をしていて素晴らしいなと思いました。色々学ばせていただきありがとうございました。
法教育授業は,9年前から継続しています。
取り組んでくれた学生たち(OGOBたち),
サポートしてくれている学内・学外の方々,
そして,毎年授業の開催に協力してくださる小学校の先生方と児童たち,
多くの方々に支えられている活動です。
皆さん,ありがとうございます。
今年度の授業も,学生たちの頑張りのおかげで,児童たちからも好評でした。
来年度も,内容・手法ともに,
よりブラッシュ・アップして,授業を開催していきます。
引き続き,よろしくお願いします!!!
【追記】
2016年度,研究・実践として,法教育授業の開催を思い立ち,
授業を行わせてくれる小学校を探していた際に,
大学近郊の小学校の先生方を紹介してくれた
本学文学部心理応用コミュニケーション学科 濱保久教授が,
3月をもって大学を去られる。
濱先生のご配慮がなければ,法教育授業を継続することはできなかった。
濱先生には,この場を借りて,大きな感謝を伝えたい。
今度,何か持っていきます…。
【追追記】
授業を開催させていただいた小学校から,
児童たちの感想をまとめたお礼が届きました。
お気遣いに感謝です。
授業に取り組んだ学生たちも
これまでの頑張りが実を結んだ思いです。
有り難うございました♥