(ご報告が遅れましたが…)
前回に引き続き,2月4日(木)14時~17時過ぎまで,
社会福祉学部 福祉計画学科
林健太郎先生(労働法・社会保障法)の3年ゼミと,
2年足立ゼミとの間で合同ゼミを開催させていただきました。
今回の問題は,
「社会的養護を必要とする子どもの自立に当たって、いわゆる『未成年後見制度』の
活用可能性はどの程度期待できるか?そして、どのような制度が望ましいか?」について,
「社会的養護を必要とする子どもの自立に当たって、いわゆる『未成年後見制度』の
活用可能性はどの程度期待できるか?そして、どのような制度が望ましいか?」について,
「財産管理」の観点から提言をまとめるグループと,
「身上監護」の観点から提言をまとめるグループに分かれて,
プレゼンと提言を行い,二グループで,
「未成年後見制度」の理解を深め,
「未成年後見制度」の今後の制度設計を考えました。
まず,参加した学生の感想です。
今回,林ゼミの学生からもコメントをいただきました!
【身上監護グループ】
大野ひかるさん(札幌藻岩高校出身,2018年入学 福祉計画学科3年):
普段法律学の分野を学んでいる方々との交流を通して、私たちが福祉的な立場で考える問題解決の手順とは異なる方法であったり、耳にすることの少ない法律用語などに触れることができ、合同ゼミならではの面白さを感じました。準備が不十分な所もありましたが、大変貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
弓山陽菜さん(北海道役も高校出身,2019年入学):
今回福祉学部との合同ゼミということで、打ち合わせ中にはこれまで考える機会のなかった観点から話し合うことができ、新鮮で有意義なものになりました。合同ゼミ当日においては、議論を通して制度の目的や活用可能性等を掘り下げて考えることや、自分達なりの答えを出してみるということを経験し、思っていたより難しく中々上手く話し合えませんでしたが、議論を重ねることで内容を深く理解でき、楽しかったです。
中川正貴君(札幌白石高校出身,2019年入学)
今回の合同ゼミは、私にとって初めての多学部の人との取り組みということでとても新鮮な経験となりました。提案書制作段階での先輩方との打ち合わせで、法律を勉強している身ではあまり触れることのない内面や、心情を考えての意見を聞いて制作を進めていくことは特に新鮮なものであり、物の考え方を広くするためにも今回の合同ゼミはとても有意義なものであったのではないかと感じます。
発表当日については、私のみzoomを利用しての参加だったのですが、zoomを利用してる人と利用せず教室に赴いている人達の間でのコミュニケーションが難しかったため意思疏通がとれず、上手く発言することが出来なかったことが心残りです。いつもとは違うメンバーでの作業を行うことにより新に自分自身の課題や特徴も見つけることができました。とても楽しい合同ゼミだったのではないかと思います。
【財産管理グループ】
佐藤加淑さん(江別高校・2018年入学,福祉計画学科3年)
合同ゼミ、とても楽しかったです。最初は未成年後見制度の内容も理解できなくて、何より、文章を読んでいても法律用語が多すぎてとても難しかったです。今回の合同ゼミを通して法律用語や法律の考え方を学んだり、未成年後見制度のあり方について考え直すことができました。忙しかったですが、みんなで一緒になって考えるのが楽しかったです。このような機会を設けていただきありがとうございました。
塩見菜々花さん(札幌国際情報高校出身,2018年入学,福祉計画学科3年)
同じグループの足立ゼミの方々と話し合いを重ねる中で、普段とは違う法的な視点から、制度の可能性について考えることができたように感じています。今回の合同ゼミを通して、福祉的な視点だけではなく、幅広い視点から物事を捉えられるように今後も学び続けていきたいと思うことができました。ありがとうございました。
三浦正也君(北星学園大学附属高校,2019年入学)
今回の合同ゼミ、福祉と法律をどう調和させるかを個人的な課題と考えていましたが、最後まで結論は出ませんでした。しかし、得るものはありました。
僕が法律的に制度の改正を考える際には、こういう制度にすれば人はこう動くはずというモデルを想定しますが、福祉は生身の人間を想定するので、その部分に興味深い視点をいくつも得ることができたのです。楽しい合同ゼミでした、林ゼミの皆さん、ありがとうございました。
林健太郎先生からもコメントをいただきました。
足立先生、そして足立ゼミの皆さんには、今年もまたコラボさせて頂きありがとうございます。特に今年はコロナ禍で準備から当日に至るまでいつもと同じようにはいきませんでしたが、その中でも当日は色々な議論ができました。こうして無事に開催できたのも、ひとえに合同ゼミに参加した皆さんの準備の賜物と思っています。 合同ゼミをご一緒させていただくにあたって、意識していたのは次のことでした。
・異なる学部学科で合同ゼミをやることによって、各々の学部学科において”学んでいること”や”思考の特徴”を自覚すること。
・また、普段会話することのない、初めて出会う人相手に、普段から使っている言葉遣いなどを工夫したりしながらコミュニケーションをとる技術を身に付けること。
・異分野・異文化に触れることで、視野を広げていくこと。
足立ゼミ・林ゼミそれぞれに(いつか、でも)何らか得るものがあればと思います。
恒例の…記念写真を撮らせていただきました。
林先生,林ゼミの皆さん,
合同ゼミを開催させていただき,ありがとうございました。
両問題ともに,僕の問題関心とも繋がる部分で,
福祉の視点からの切り口,僕自身も勉強になりました。
足立ゼミの学生も刺激を受けたようですね。
今後とも,何らかのかたちで,
学際的なコラボレーションができていけると有り難いです。
今後ともよろしくお願いします!!!
(K.A.)