2025年6月12日木曜日

学生有志団体Seav! とフィールドワーク

6月6日~9日,奥尻町にフィールドワークに行ってきました。
北海道南西沖地震からの復旧・復興調査,
復旧・復興後のまちづくり調査,
そして,海洋漂着ごみの調査です。

フィールドワークには,
経法と心コミの学生から成る有志団体
Seav!も同行(否,Seav!に同行)。
Seav!=Sea Save
海洋漂着ごみ問題を考え,当該問題の普及を展開する学生有志団体です。


奥尻町では,海洋漂着ごみの実地調査だけではなく,
奥尻町役場で担当職員さんからレクチャーを受けたり,
町長に突撃ご挨拶をしたり,
奥尻高校の高校生たちと意見交換をしたり,
青苗小学校の運動会に参加したり,
奥尻町でアップサイクルに取り組むimacoco外崎氏から教えを受けたり,
災害復旧・復興に当たった元役場職員 竹田氏のレクチャーを聴いたり,
imacocoに滞在した旅人の皆さんと交流したり,
津波館で地震時の経験を聴いたり,と,充実した3日間を過ごしました。
調査しきれませんでしたね,改めての訪問が必要です!!!


学生たちから感想をもらいました。

伊藤君(経法3年):
今回の奥尻訪問は充実感と後悔が混ざるようなものでした。準備面において、自分自身に至らないところが多々ありました。そのような中でも目的をもって訪問し、現状を見ることができたことはとても良い経験でした。また、子どもたちやゲストハウスでともに過ごした方々との交流は貴重なものであり大変思い出に残りました。加えて、この訪問では地震や津波といった災害による学びを多々得ることができました。自分が災害に対して無知であり今ある現状が当たり前ではないことを再確認できる良い機会であった。Seav!の活動は、考えていた活動が不透明になってしまい未だ先行きが見えない状態です。しかし、メンバーとの交流を通して以前考えた案よりも優れた代替案を出したいと思います。そして再度奥尻を訪問する際には今よりもっと知識をつけた状態で臨み、これからの自分がよりよい成長ができるものにしたいと思います。


川原君(経法3年):
今回奥尻島訪問を通して自分の未熟さと問題の大きさそして当事者である方々の思いをより深く学べた2泊3日間でした。役場や地元の高校への訪問を通して地域に付随する問題であることゴミを拾っている人たちのモチベーションが単純に自分たちの住んでる地域を綺麗にしたいという思いの人たちで溢れていました。島一体となって環境問題に取り組んでいる姿模索している姿がとても尊いものであると同時に自分の置かれてるいる環境の甘さを知りました。計画性の甘さやより深く考えれていなかったことが浮き彫りになり、一周回ってゼロからのスタートになりますがこの訪問の経験は自分たちにとって忘れられないものになると同時にまた一歩成長できるきっかけになったと思います。自分で肌と目で感じないとわからないということはこれからの人生においても必ず訪れると感じました。実際に足を運ぶことの大切さや当事者の気持ちを理解することが何よりも理解が深まると思いました。
そしてゲストハウス imacocoさんに宿泊させていただき他のゲストの皆さんとも暖かくお話しさせていただきました。あっという間に2泊3日という時間が過ぎていました。みなさんの温かい対応でとても充実した時間を過ごすことができました。津波館にも足を運び奥尻の歴史についても学ぶことができました。この経験を自分にとって有益にできるようにこれからの生活に活かしていきたいです。

源津君(経法3年):
奥尻島での2泊3日の滞在では、現地の皆さんやゲストハウスimacocoで共に過ごした方々の温かいおもてなしに触れ、心から感動しました。実際に目にした大量の海洋ゴミは衝撃的で、想像以上のものでした。美しい奥尻の海との対比が、より一層問題意識を高め、解決しなければならない問題であることを強く感じました。また、奥尻高校に訪問した際には、生徒と楽しく交流しつつ、海洋ゴミに対するの真っ直ぐな思いを聞かせて頂き、Seav!として今後、海洋ゴミ問題にどう向き合うか深く考えさせられる機会となりました。また、imacocoの外崎さんとの対談では、海洋ゴミについて聞かせて頂き、「ゴミを選んで拾わなければならない」という現状に考えさせられるものがありました。それに伴い、我々の準備不足を痛感しました。しかし、外崎さんと対談はとても有意義なものであり、新たな気づきや繋がりも生まれ、大変貴重な時間となりました。
最終日には津波館を訪れ、南西沖地震に対する奥尻の方々の想いにも触れ、胸を打たれました。この記憶を未来へ語り継ぐことの大切さを強く感じました。奥尻島での3日間は非常に充実しており、自分自身にとっても、Seav!としても大きく成長できる貴重な時間となりました。温かく迎えてくださった外崎家の皆様、そして奥尻島の皆様に、感謝申し上げます。ありがとうございました。

宍戸君(心コミ3年):
奥尻滞在を経て、たくさんの感情が入り混じった2泊3日でした。
役場や教育機関、津波館の訪問、海洋ごみや南西沖地震リアルの声を聞き、地域の方々の温かさに嬉しく、みんなでご飯を食べて笑って楽しくもあり、しかし無知な自分への怒りなどです。
特に、海洋ごみの問題は、実際に目視することで問題意識がより一層感じました。
Seav!として、私たちには何ができるか、何をしなければいけないのか、チームメンバーと打合せを重ねをし、少しずつでも着実に成長し続けられるチームでありたいです。
そして、自分の肌で感じないとわからないことばかりで、奥尻島にいけたことを嬉しく思います。
奥尻町ゲストハウスimacoco外崎ファミリーの皆様、その他お世話になった全てに方にこの場をお借りして感謝いたします。ありがとうございました。

橋辺君(経法3年):
今回奥尻島を2泊3日で訪問し海洋ゴミの現状を目で確認しました。飛行機の中からでもわかるほど実際に海岸沿いには拾って拾いきれない量のゴミがあり、予想以上に現状は酷くどうすればいいかわからなくなるほどでした。ゲストハウスimacocoの外崎さんと海洋ゴミ問題について実際にお話をさせていただき、お話しした内容やアドバイス、また今回の経験を踏まえたうえでSeav!として大きく成長できたらと思います。
また、3日目に津波館を訪問しました。北海道南西沖地震の時は私は生まれておらず、ほとんそ無知な状態でした。実際に被害の大きさを見て改めて津波の恐ろしさを実感しました。当時小学生の被災者の作文を読みました。私よりも全然小さい子がこのような体験をしていたにも関わらず何も知らなかった自分は情けないです。道民としてこのようなことは心に刻んでおくべきだと思いました。
島民の皆様や地元の高校生、外崎さんとご家族、一緒にimacocoに宿泊していた皆さまは素敵な方々ばかりで心が温まっていく一方でした。今回の出会いや経験は自分の人生に大きく変化があるものばかりでした。今回の旅を経て自分自身も成長できたらと思います。

***

学生たちは,現場で,貴重な学びを得ました。
フィールドワークの醍醐味ですね。
ここで得た経験と思いをどう活かしていくか,
学生たちの今後の活動に期待したいです。


興味のある学生は,Seav!か足立まで連絡をお願いします。