法学講演会のリーダーを務めた稲波君から、
「婚外子法定相続分差別問題」について、
「政策法務入門」で取り上げられた、という情報を聞きつけて、
「政策法務入門」の講義に忍び込みました。
撮影者のウデが悪くて、臨場感が伝わりません………。 |
まずは、講義の担当者の一人 岩本先生から講義の紹介です。
北星の教室は、ローテクの授業にも、ハイテクな授業にも対応していて、ほんとうに使いやすい教室です。この政策法務入門の授業は、ローテクとハイテクを組み合わせた《フルスペック》の授業です。この授業の主眼は、今まさに社会で起こっている問題や事件について憲法や行政法の視点から教員と学生が一緒に考えることにあります。今年は、非嫡出子の相続分差別の問題、公務員の政治活動の問題、一票の重みの問題を取り上げています。
授業は、こんな風に進みます。まず、前回の復習から始めます。最初に全員に前回とったノートを見返してもらって、何人かの学生に授業のポイントを指摘してもらいます。不思議なことに、5人くらいの学生に答えてもらうと、前回の授業がきちんと再現できるのです。学生たちは驚くほど優秀です。次に、今回の授業のつかみとして、DVDを10分ほど見てもらいます。たいていは、ニュース映像やニュース解説です。
さらに授業は進んで、私のしゃべりと板書によって、問題を考える上で必要な法律の知識について一通り説明します。パソコンを使ってパワーポイントで図解もします。その中で、この問題について最高裁判所はどのように考えてきたかを知るために、判例をコピーしたプリントを丁寧に読んでいきます。プリントは、「画像提示装置」(OHP)でスクリーンに映し出します。最後に、学生にはコメントや感想を書いてもらい、提出して授業はおしまいになります。ざっとこんな感じです。
政策法務入門の授業では、学生には、頭を使うことはもちろん、目も耳も手も使って、全身で学習してもらいたいと思っています。知識を《身》につけるためには、全身で学習に取り組む姿勢が大切です。たぶん、90分の授業が終わると学生は、ぐったりしているのではないかな。そうであれば、それは脳みそが確かに鍛えられているという証拠です。頑張れ学生!
続いて、講義を受講している学生のvoiceです。
三影洸太君 (2012年度入学 札幌平岡高校出身)
憲法に関するさまざまな問題を知ることができるのとその憲法の問題に関する実際のニュースの映像を見たり生徒にその問題について考えさせたりしながら講義を進めていくので理解しやすいです。
二田小雪さん (2012年度入学 札幌篠路高校出身)
生徒の発言する機会が多くもうけられており、様々な意見が出る中で、多くの刺激を受けるため、様々な立場に立って考える事ができます。自分自身の意見を持った時、客観的にみて、どうなのかなどもしっかり考えていける力をつけていきたいと思います。
丸岡悠太 (2012年度入学 倶知安高校出身)
憲法1と憲法2を取得してから政策法務入門を受けると憲法の復習にもなるから履修してよかったです。また授業ではやらなかった判例やビデオを見て個人の意見を考えたりするところがゼミの活動で活かされるからとてもいい授業です!
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びっしりの板書,プロジェクター…迫力のある講義でした!
先生方から学生に対して,頻繁に質問が発せられる講義。
学生は、ボッーとしていられません!
学生にとっては,厳しいかもしれませんが,
後でこの経験が絶対に活きてきます★★★
新カリキュラムでは無くなってしまう…とか…残念です。
de ja vu…. |