2022年5月21日土曜日

奥尻町に調査に行ってきました。

数年前から,本学科の行政法担当の竹田先生と,
29年前の北海道南西沖地震からの奥尻町の復興について研究しています。
何度か奥尻町に通うなかで,法律学の見地から,
奥尻町の活性化に携われないか,と思い立ち,
個人的に地域創生の研究も始めました。

そこで,5月14日・15日に,
復興過程の研究調査の確認と,
奥尻町の活性化のキーマンにお会いするために,
奥尻町を訪問しました。
4・3・2年のゼミ生にも声をかけたところ,
3名の学生も同行。

奥尻町到着後,奥尻島内の復旧・復興箇所を巡り,
夕方,奥尻町青苗地区の津波館で,
当時,復旧・復興の現場で活躍した元奥尻町役場職員 竹田彰さんから,
復旧・復興当時の話しを伺いました。
学生たちも,勉強になりましたね。


そして,夜は,奥尻町神威脇地区のゲストハウス imacocoへ。
imacoco,本学文学部英文学科出身外崎雄斗さんが経営するゲストハウスです。
imacocoから徒歩数分の神居脇温泉に入って,1日の疲れをとってから,
学生と一緒に,外崎さんから,
奥尻の状況や,外崎さんの取組みについてお話しを伺いました。
 ★詳細を聴きたい方は,足立まで問い合わせください。
外崎さんの実践,そして,前向きな姿勢・情熱に感銘を受けました。
本学OBの活躍,嬉しく思いました。


調査に同行してくれた学生たちの感想です。
丹波郁哉君(札幌厚別高校出身,2019年入学)
 今回、奥尻に行って外崎さんからの地域創生の話だったり、就活に役立つアドバイスを頂いてとても有意義なものになりました。また、奥尻の自然は、とても綺麗でブナ林は、苔やたくさんの植物によって幻想的で、海は、とても澄んでいて綺麗でした。この自然によって心が洗われた旅になりました。当日夕方に食べた寿司もとても美味しかったです。
 imacocoのツアーで,ブナ林に行った際に外崎さんからこのブナ林の中には、色々な植物の種が埋まっている中からこの環境だと思った植物が生えている。みんなの心の中にも色々な種があってそれを揺さぶってどれを咲かせるかが大事だよという話をしてくれました。

三浦正也君(北星学園大学附属高校出身,2019年入学)
 ウニやアワビなど豊富な海の幸、広大な山林、底が見えるほど透き通った海…奥尻島は魅力的な自然に溢れた島でした。そんな奥尻島で、ゲストハウスimacoco を営む、外崎さんという方に、今回お話を聞くことができました。外崎さんは、年に3回、10人のボランティアと10日間imacocoで過ごす企画や、奥尻島の小中学校・高校に出向いて島の魅力を伝える活動を行うなど、島の良さを伝える活動に非常に熱心に取り組まれている方です。私は外崎さんから、これらの活動を行うまでに、非常に多くの苦労があったと伺いました。
 私は個人的に地方創生活動に関心があり、外埼さんのお話から、改めて地方創生の難しさを痛感しました。多くの制約の中で地方創生をどう達成していくか。僅か24時間の視察ながら、多くを学び、考えさせられました。

畠中圭太君(北海道恵庭北高校出身,2020年入学)
 今回奥尻島に行き、印象の残っているのは、imacocoの外崎さんです。
 私は、大学に入った頃は、「自分が日本の明るい未来を作るんだ!」なんて思っていた時期がありましたが、時間をかけて、色々(特に加速する少子高齢化、世の中で起こる足の引っ張り合いなど)見ていくにつれて、「今の日本で、すっかり少数派になってしまった若者が頑張っても限度があるな…」と勝手に失望していた節がありました。
 しかし、私と似たような失望感(地域の人が動かないなど)を味わいながら、それでも自分の活動が実を結ぶことを信じ、活動を続ける外崎さんと交流してから、昔抱いていた大義を最近思い出すようになりました。きっと「パワーをもらった」のだと思います。
 「こんなちっぽけな私でも、未来の人たちに何かできるかもしれない」、そう思直させてくれる体験でした。

チェックアウト後,記念撮影。
写真時のみ,マスクを外しています。
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お土産に山菜をいただきました。
ありがとうございます。

今回同行できなかったゼミ生を連れて,またお伺いしたいと思います。
他の学生たちも,imacocoを訪問して,外崎さんの話しを聴いて欲しいですね。


(K.A.)