2024年7月15日月曜日

フォーラム:「婚姻の平等」を考える★開催

7月5日(金)18時15分から,
北海道同性婚訴訟の原告 中谷衣里氏
北海道同性婚訴訟の原告代理人弁護士 綱森史泰先生
をお招きして,
フォーラム:「婚姻の平等」を考える,を開催しました。


綱森先生による北海道同性婚訴訟の解説,
中谷氏によるご講演のあと,
経済法学科3年・2年生4名に登壇してもらって,
パネル・ディスカッションを行いました。

途中機器トラブルがあったことは準備不足でしたが-申し訳ない!,
中谷様と綱森先生の言葉,重い内容でした
「幸せ」を実現できない現行の社会・法制度について,
改めて考えさせられました。
パネルディスカッションでは,
学生たちも頑張って質疑応答をしてくれました。
時間がオーバーしちゃいましたが,
充実した時間をもつことができました。
中谷様と綱森先生ありがとうございました。


登壇した学生たちに,コメントをもらいました。

小松陽太君(3年)
 お忙しい中、中谷さんおよび綱森先生にご参加いただき、私個人としては非常に有意義な時間を過ごすことができました。性別によって婚姻の可否が問われるという考え方は、現代においては時代遅れです。私たちは、過去に制定された法律に縛られ続けるのではなく、現代に適した法律へと改正していく必要があります。時間は有限であり、冗長な議論を繰り返すのではなく、迅速な改正が求められるべきです。

 伊藤海斗君(2年)
フォーラムの参加はとても貴重な経験でした。特に、一つに問いかけに対して瞬時に考えそれを言葉にするという力を少しでも身につけることできたのがとても嬉しく、自分自身でも成長を感じることができました。また、人前で発表することが苦手という短所を改善するきっかけにもなったと思います。まだ、言語化能力が低さなど改善できる点は多々あるため今後の大学生活ではそのような部分を重点的に直していきたいです。

岡田深愛さん(2年)
私は婚姻の自由を全ての人に提供するべきだと考えていましたが、今回のシンポジウムを終えてその気持ちが強くなったと同時に一刻も早くそれが実現されなければならないことであると考えました。中谷さんは10年前から真っ暗闇の中を歩いていて今もまだその状態が続いていて、この状態になっている人が中谷さん以外にもたくさんいると考えると一刻も早く実現されることが大事だと思いました。また、この同性カップルの婚姻が認められないことは当事者だけでの問題ではなく、友達や自分の将来の子供や孫にも関わってくる問題であり、当事者意識を持っていかなければならないと強く思いました。今回のシンポジウムに参加できてよかったです。参加して終わりにせず、最高裁の判決が出るまで自分ができることをしていきたいです。

千野みく さん(2年)
人は、生まれてから多くのバイアスに囲まれて、無意識に影響を受けて生きている。誰でも今まで当たり前だと思っていたことを考え直す時には気づきのタイミングがあると思う。その気付きのタイミングが私にとって今回のフォーラムであった。人の命を救えるのが人でしかないように、人の幸せや笑顔を守れるのは、人であると思う。幸せを求める人に、正しく幸せな生活が訪れることを願う。
私たち学生にこの問題について深く考えさせてくださり、それ以上の学びを与えてくださった、原告 中谷さん、原告代理人 綱森先生に感謝申し上げます。

***

我われ研究者は,判決や評釈などを読んで,
あーでもない,こーでもない,と考えを巡らせますが,
中谷様と綱森先生の現場の思い・声,打たれる内容でした。
家族をめぐる判決が頻出しています。
婚姻・親子・家族をどう構築していくか,について,
改めて考えなければならない,と思わされました。

学生たちは,フォーラムに向けて,
4月から準備を進めてきました。
その成果が出ましたね。
この経験を今後の学問や大学生活に活かして欲しいです★

フォーラムを開催するにあたっては,
先生方,事務職員の皆さん,OGOBなど,
いろいろな人にお世話になりました。
そして,我われの不躾な依頼に応えていただいた
中谷様と綱森先生には大いに感謝です。
この場を借りて,皆さん,ありがとうございました。

なお,フォーラムの内容は,後ほど,原稿化する予定です。
発行されたら,本ブログでも報告させていただきます。

お疲れさまでした&ありがとうございました。