皆さん、お久しぶりです!経済法学科の南ホチョルです。
昨年8月から国外研修のため、現在アメリカの中西部、ウィスコンシン州に来ています。研修先の大学はUniversity of Wisconsin - Eau Claire(略してUWEC)で、13校あるウィスコンシン州立大学システム*の一校です。
(*州立大学のシステムとは、簡単に言えば、日本の国立大学の地方キャンパスですが、アメリカの州を一つの国と考えれば、日本国立システムのうち東京大学、北海道大学のようなものです。各校は固有の伝統と長い歴史があって、総合大学として独特なアイデンティティ(カラー)を持っています。)

(写真1)大学全景(1)と(2)。出典:UWECホームページ
大学がある都市の名前は、オークレア(Eau Claire-フランス語できれいな水の意味)で、18世紀アメリカ中西部がルイジアナ領土だった時期にフランスの探検家たちがこの地から「きれいな水」を発見したことに由来しています。人口は約7万人で小樽市より小さな街で、住民は北欧から移住した開拓者たちの子孫がほとんどで(つまり白人が9割以上)、ベトナム戦争時に集団移住したHmong族、ほんのわずかに黒人が住んでいます。地理的には、隣のミネソタ州の中心都市であるツインシティーズ(ミネアポリスとセントポールのことを合わせた通称)まで車で1時間程度とウィスコンシン州ではありますがミネソタ州と文化や経済面での交流が活発です。
UWECに来てから最初にしたことは、大学HPに載せるための公式写真の撮影でした。学内に(おそらく広報課の)専属プロカメラマンとスタジオがあって、そこで教職員の顔写真(ヘッドショットといいます。頭を撃つなんて、アメリカ英語って面白い)をはじめ、入学時の学生証や就活時のプロフィール、そして卒業写真まですべて無料で撮ってくれます。なんかサービスいいな~と感じました(笑)。クオリティはこんな感じです。
(写真2)大学ヘッドショット
私がVisiting Scholarとして所属しているのは、College of
Business, Accounting and Finance Departmentで、経済学部ではなく経営学部となります。もともと私の専門である「企業金融」は、多くの大学では経営学部やMBA(経営学修士)の専門分野であるため、これが自然な感じですね(ちなみにUWECには経済学部がありません)。学部の建物内に研究室を用意してくださって、ここの研究者たちと付き合いながら、研究活動を進めています。その共同研究成果の一部が今年3月に国際学術誌に出版されたことは、UWECの優秀な研究者たちや大学スタッフの皆さんの支援と協力無くしては不可能だったでしょう。心より感謝し、これからも引き続き頑張っていきたいと思います。
論文タイトル:Political Corruption and Local
Mutual Fund Performance
ジャーナル名:Economics Letters
掲載日:2025年3月2日(オンライン公開)
(写真3)先生たちと一緒に。左はDavid
Hwang教授、右はHyun-Dong Kim教授Part 2に続く!