2023年12月15日金曜日

札幌市立星友館中学校の見学

12月8日(金)ゼミ生の有志4名と,
札幌市の夜間中学校である
札幌市立星友館中学校の見学に行ってきました。

当日は,
教頭 末原先生による夜間中学校の説明と,
授業の見学をさせていただきました。

老若男女,そして外国籍の方も含めて,
みな熱心に授業に参加していました。

見学した学生たちの感想です。

佐藤健翔君(4年)
今回の星友館中学校への見学を通して、印象に残ったことは、通っている生徒の皆さんが楽しく授業をしていたことです。なぜ楽しく授業ができているのか疑問に思いましたが、それは学校全体が、生徒個人に寄り添った授業を行なっているからであると感じました。生徒の学習の習熟度に応じた6つのコースや、集団が苦手な生徒に対しては、個人授業を行うなど、生徒がストレスを抱えることなく、学校に行きたいと思わせるような工夫が至る所にありました。私たちも、小学生に向け授業を行う際は、小学生に寄り添った授業を行ないたいと思います。星友館中学校の職員の皆様、ありがとうございました。

畠中圭太君(4年)
末原教頭先生の「夜間中学は本当はあってはならない学校である」という言葉が印象に残りました。教育の現場にはブラック校則や教育格差など矛盾と思えるものが多くあります。最近ではそうした矛盾もようやく解決されるような世論になってきました。今回見学させていただいた星友館中学校はそうした矛盾解決のための場所なのだと思いました。

國分宝結さん(2年)
通常の学校であると、皆と平等であることを重視し、多くの校則で生徒を縛るが、この夜間中学校では、校則が全く無く、むしろ特別視するところに驚きました。自分の中のどこかで、学校は平等が良いことで特別扱いは好ましくないと思っていた節があったため、自分の固定概念と何を目的にこの学校が存在するのかを気付かされました。何より学校側は、生徒一人一人を尊重する考え方と仕組みを大切にしており、それが非常に素敵だと思いました。

中坂吏玖君(1年)
今回の星友館中学校の見学を通して、教育の本質や在り方について改めて考えられる良い機会になりました。「学ぶとは誠実を胸に刻む」と言いますが、生徒の皆さんが真剣に勉強をしている姿を見て、私も学べる環境に感謝し、大学生活を過ごそうと思いました。


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僕が何かを語るまでもなく,
学生たちの感想に,中学校の存在意義が表れていると思います。
「学び」,「学びの機会」の大切さを考える良い機会となりました。
教育機関・教育機関に所属する身として,
大学でも何かできることがないか,探っていきたいと思います。
学生を連れて,また見学に行きたいと思います。
見学を受け入れてくださり,ありがとうございました。
そして,引き続きよろしくお願いいたします。