2014年3月12日水曜日

Shine like Stars -内定学生編 Vol.3-(前編)

内定学生シリーズ 第3弾!
今回は、公務員に内定した岩田悠作君(札幌西陵高校出身 2010年入学)と、金融関係の企業に内定した成田恭太郎君(網走南ヶ丘高校 2010年入学)にお話をお聞きします。
同じゼミに所属する二人、共に励まし合いながら乗り越えた就活について、詳細に語ってくれました。前編では、エントリーシートや面接について語ってくれています。

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大学での再会


―二人とも、もともと同じ学校だったとか。
岩田君(以下、敬称略):
小学5年生の時、転校先の網走で出会いました。
成田君(以下、敬称略):
クラスは違いましたがサッカークラブが一緒で、中学1年生まで仲良くしていましたね。
岩田
その後、僕がまた札幌に戻ってしまって。



―それが、大学で再会したんですね?
成田
法情報学という授業で、「あれ?恭太郎?」「岩ちゃん!?」と(笑)でも、しばらくは、会っても少し話す程度の関係でした。
岩田
前のように仲良くなったのは、3年生で同じゼミに入ってからですね。

公務員と一般企業の両立


―岩田君は、公務員と一般企業の両方を受けていましたよね。
岩田
周りに公務員の人が多かったこともあり、高校生の時から将来は公務員にと考えていました。ただ、一般企業にも惹かれ、勉強を続けながら就活をしていました。

―公務員の勉強はいつから始めましたか?
岩田
3年生の8月くらいです。一日56時間勉強していましたが、年明け後、一般企業の方が本格化してからは一日2時間くらいでした。でも、おかげでSPIは苦労しませんでしたね。

―企業の方の成果もしっかり出しましたよね。
岩田
30社程受けて4社から内定を頂きました。

―公務員と一般企業の就活を両立してみてどうでしたか?
岩田
一般企業を回り始めてからは、面接などもあり精神的にきつかったです。家に帰っても、疲れて勉強が進みませんでしたが、苦手分野の数的処理だけは毎日勉強しました。ただ逆に、この面接経験が公務員の面接でも活きましたね。公務員を目指す人は、どちらかというと面接対策がおろそかになりがちですが、一般企業を経験していたおかげでうまく対応できました。

先輩との出会いから就活を意識

―成田君が就活を意識したのはいつ頃でしたか?
成田
大学1年生の時に、部活で就活中の先輩に出会ったのがきっかけです。ゼミの先輩でもありますが、とにかく「就活がスゴイ!」という人で、就活を楽しんでいたんです。その方から色々と話を聞いて、自分でも工夫したり考えたりしながら、先輩のように自分なりの就活をやっていけたらいいなと思いました。

―実際の就活はどうでした?
成田
50社程受けて3社から内定を頂きました。でも、第一希望の最終で落とされたときはキツかったですね。集団面接でしたが、他の人よりうまく話せた自信があったので余計に。

―敗因は何だったんでしょう。
成田
提出課題の出来が悪かったのかも。面接も上手くいったと思っていましたが、よく考えると、「私」と言うべきところを「僕」と言ったりしていて。特に、うまく質問を切り抜けた後の対応がまずかったなと反省しました。でも、その経験はその後の面接に繋がっていきましたね。対策本を読むよりも、実際に面接を受けていくことで理解できることがたくさんありました。

「物語」を自分の言葉で書くES

―ところで、就活というとまずエントリーシート(ES)ですよね。
成田
大学のキャリアデザインプログラムにも出ましたが、自分でも本を買って書き方を調べたりしました。
岩田
僕は、実際に企業からフィードバックがあったのが大きかったです。そこの企業は落ちましたが、非常に厳しく指摘して下さり、落とす子にも親身になって下さったのに驚きました。その際、「物語をイメージして書くこと」とアドバイスを頂いたんです。

―物語をイメージ?
岩田
何を目標にその企業に行きたいかと、まず目標を最初に掲げ、そのためには何をしたらいいか順序立てて考えた後、志望動機を書くと物語になる。そうすると、相手に伝わりやすいし、相手も見やすいと。例えば、バイヤーなど企業で志望するポストを決めて、そのためにはまず店長になり幹部になり…と具体的な過程を考えた後に、志望動機をまとめるんです。そのようなアドバイスを頂いてからは、すらすらと書けるようになりました。

―それまで、就職支援課でESの添削は受けていました?
岩田
はい。でも、添削を受けて安心し、教えて頂いた表現をそのまま使ってしまうんです。そうすると、相手にもそれがわかってしまって良い評価を受けない。自分で、最初の頃のESと企業からのフィードバック後のESとを見比べても、やはり自分の言葉で書いていないことがわかりました。結局、ちょっと不器用なところがあってもいい、自分の言葉で書くことが大切なんだと実感しました。

「面接では大学の話の方がよく聞かれます」

ESが通るといよいよ面接ですが、どんなことを聞かれましたか?
岩田
志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことなど、ESに書いたことを詳しく聞かせて下さいということが多いです。
成田
授業や頑張ったことの中から、話が派生して質問に繋がることが多かったですね。

「討論会ネタはかなり使えましたね。」
―頑張ったことって、勉強とかアルバイトとか?
岩田
バイトではこれ、学校ではこれと使い分けました。
成田
学校の方が結構聞いてくるよね。
岩田
そうそう、何の授業が好きだったとか、どんな勉強をしてるのとか。法律討論会の話を書くと必ず聞かれたり。アピールできるいい材料でした。
成田
僕も使った(笑)討論会の話は、書くと絶対に聞いてくれる。こんなに質問されるということは、他の学生はあまりやっていないのかなと思ったり。経法のいいところだよね!(笑)
岩田
言うね(笑)あとは、一つ二つ、変化球的な質問があったり。ESに書いたバイトリーダーの話から、リーダーの素質は何だと思う?と聞かれたこともあったかな。

―圧迫面接を体験したことはある?
成田
僕は、ほとんど平穏な面接でした。
岩田
あります。まず、無表情。そして、学生の話の疑問点をどんどん指摘する手法でした。途中で話を切られたりした人もいたけれど、僕は最後まで頑張って返していたら、最後には髪型を突っ込まれた(笑)とにかく、笑顔でいることが大事だと思います。他にも、部活の話をしたら歌わされたり。瞬時に色々考えて、一番アピールできる曲で、いきなりサビを歌って乗り切りました。

―咄嗟にそこまで考えられるのはすごい!もともとそういうタイプ?
岩田
網走での経験がきっかけで変わりました。小学生の時、サッカーでAチームのセレクションを受けたけれど選ばれず、すごく悔しかった。そこから、選ばれるにはどうしたらいいのかを考えAチームを観察したんです。そのうち、よく声を出すなど色々気づき、アピールの仕方を学びました。それからはセレクションには全部通るようになりました。
成田
他人を見て学ぶよね。多分二人とも、得られるものはなるべく得たいと思うタイプで、表には出さないけれどきっと負けず嫌い。

(後編につづく)