2014年3月13日木曜日

Shine like Stars -内定学生編 Vol.3-(後編)

前回は、エントリーシートと面接についてお話をしてくれた岩田君、成田君。今回は、グループディスカッションや就活中のリアルな人間関係について教えてくれました。

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グループディスカッションの秘訣は人付き合い

―グループディスカッション(GD)の概要を教えてください。
成田:
役職はリーダー、タイムキーパー、書記、報告者。人数は最高で8人でした。
岩田:
僕は最高10人。その時によって45人だったりします。10人の時は、40分ディスカッションして10分で報告でした。4人くらいだと、20分話して10分報告という形です。指示としては、あったとしても「最初の5分は考えてください。」くらいで、後は参加者に任されます。5分経ったら、誰が口火を切るかなど、そういうところも見ていますね。報告では、話し合いの過程と結論を述べます。

―他のグループも同時に行うんですか?
岩田:
自分たちだけだったり同時に複数行ったり、どちらもありますが、段階が進んでくると大体一グループずつです。

―印象に残っているテーマは?
成田:
テーマは始まった瞬間に知らされますが、聞いたこともないような昔の難しいことわざなどが出され、正解の有無は問わないので、その意味を考えなさいというのがありました。
岩田:
売上に関するものが多かったですね。冬の北海道でアイスを二倍売り上げる方法とか、女性の化粧品店で男性の売り上げを伸ばす方法とか。変わったものとしては、告白するならメールか電話か、というのもありました。

GDの事前準備はしましたか?
人:
いいえ。
成田:
素を出すしかないかなと。それで落とされたらどうしようもないですよね。合わなかったんだなと思います。ただ、GDは何が正解かよくわからないけれど、一度も落としたことはありません。
岩田:
GDはよく全員受かるか落ちるかだと言われますが、それは本当ではないですね。やはり、出来のいい人が受かります。まとめの段階で邪魔をしたり、変に目立とうとしたりすると受かりません。

―役職はどうやって決まっていくんでしょうか。
成田:
全員、黙る空気を作ってはいけないと思っているので、自然と決まっていきます。僕は、最初は様子を見ておいて、メンバーを見ながら役職に就くかどうかを決めていました。結構リーダーに就きましたが、苦手なタイプがいたり、話がまとまりにくそうなメンバーだと感じた時には、何も役職に就きませんでしたね。

―そこで話をまとめたら、株が上がるなとは考えなかった?
二人:
冒険だなぁ。
岩田:
一人でも話についてきていない人がいるだけで、GDはグチャグチャになってしまうんです。そういう人がいるとリーダーは減点されますし。
成田:
役職に就いていなくても、本当にマズイなと感じた時には、ヒラでもうまく話をもっていける、こういう役割ができる、ということをアピールします。
岩田:
怖い話ですが、みんなニコニコしつつ、心の中では誰かが墓穴を掘るのを待っているところもあります。その瞬間フォローして「できるぞ」と思わせる。だから、あえて役職に就かないのも一つの手です。

―自分の立ち位置を早く見つけることが大切なんですね。ところで、各役職のあり方を聞きたいのですが。まず、リーダーとして心がけたことは?
成田:
全員に発言させることです。それを聞いて自分の中で整理し、皆の言葉を取捨選択して組み立てて、出来上がったものをうまく伝えられるかを考えました。

―自分の意見を言いたくなるときもあるでしょう?
岩田:
言い方としては、反感を買わないように、相手に嫌な感じをさせないように言いますね。全否定で来る人も結構いますが。
成田:
最後にまとめる時に、違うなと思った意見はこっそり削除します(笑)もちろん、相手を悪い気持ちにさせないよう、「○○さんのこういう話を基にして…」とフォローを入れますよ。

―タイムキーパーや書記は難しい気がしますが。
成田:
書記は、話の軌道修正をしてくれるとやりやすいですね。
岩田:
書記はなかなか喋れずに終わるので、報告者を兼ねてやってもらうこともありました。ただ、報告者もやらず黙って書きながら言うことを考えて、最後に一気に議論をまとめたという人もいましたね。

―それって、リーダー役の役目では?
岩田:
そういうことをやって、リーダーではないけれどリーダーができるな、と思わせると得点が高いと聞いたことがあります。自分も、リーダーではない時には、軌道修正や影の進行役を意識してやっていました。
成田:
タイムキーパーも、時間だからそろそろまとめようと言ったりするけれど、それもリーダーの役割といえば、そうとも取れますよね。でも、タイムキーパーや書記なら、ヒラでいいやと思いました。

―ズバリ、GDの秘訣は何でしょうか。
成田:
普段の人付き合いですね。
岩田:
友達がいない人はできないと思います。自分の言ったことに対しての反応とか、顔色をすごく見るんです。自分が違うと思うと顔に出ますし。普段からの人付き合いが如実に表れると思います。

就活で見える友情

―就活中、二人はどんなことを話しましたか?
成田:
愚痴というか、面接で出会った人の話をしたりしましたね。

―友達同士でも、就活の話題は牽制しあうということをよく耳にしますが。
岩田:
恭太郎とは、そういうことはありませんでしたが、確かに就活は人間が見えます。今まで好きだった友人が、就活情報は誰にも渡さないというスタンスで、「こんな奴だったのか!」と愕然としたり。僕自身は、自分だけしか知らないと思うような情報でも分け合いました。それを伝えたからといって、それで自分だけが落ちるという確率は相当低いと思ったので。そんなこともあり、就活では友達が減りましたね(笑)ただ、こういう時こそ助け合うという人でないと信用できません。
成田:
内定をねたむ人とか、けっこういるよね。
岩田:
嘘をついていたりとかね。
成田:
ある時、たまたまゼミ前に岩ちゃんに会い、「就活どう?」と聞いたら「内定もらった」と教えてくれて。その時僕は内定はまだでしたが、ゼミ後二人で祝杯をあげに行きました(笑)

―そういう友達っていいですね!二人は、お互いをどう見てるの?
岩田:
恭太郎は常に人の気持ちを考えている。皆に対して、バランスを整える感じで接しているよね。
成田:
岩ちゃんは、すごく礼儀正しいんですよ。小学校からずっとこんな感じで、挨拶、礼儀がしっかりしてて。ゼミでも、親しくない人には自分から話しかけたり、相手に気を使わせないように気を使ってるよね。

大学生活を振り返って

―大学生活はどうでしたか?
岩田:
大学は自由。何をやってもいいけれど、高校生までの青春感はゼロでしたね。一つになれる感が大学ではなかなかない。ただ、ゼミで経験した法律討論会でそれを得られました。まあ、正直、最初はやりたくなかったけれど(笑)
成田:
確かに(笑)でも、いい思い出にはなったね。
岩田:
恭太郎は部活はどうだった?
岩田君は軽音楽部、成田君はテニス部でした。
成田:
部活では会計や副部長も経験して、色々大変なこともあったよ。行き詰った時には、ゼミ仲間やバイト先の人、札幌にいる高校時代の友人と遊んだりしていた。おかげで多方面の人と接することができてよかったけれど、やっぱり、大学にクラスが無いのが残念だったね。
岩田:
大学では行動範囲が広がるから、友達と毎年キャンプに行ったり、高校まででは絶対できなかったこともできるよね。
成田:
僕は、毎日が本当に楽しかった。部活でキャンプも行ったし、いいバイトにも巡り会えたし、高校時代からの友達ともいまだに仲良く続いているし。
岩田:
三年間続けた居酒屋のバイトでは、バイトリーダーも任されました。経営戦略会議や新商品の開発などの会議にも出席させてもらえ、働くということを学ぶこともできましたね。
成田:
大学は、高校とは人数も違うし出会いもたくさんある。色々な人がいて、対応の仕方をゼミやバイトなど様々な状況から学べました。就職すると、より幅広い年齢層と関わるので、大学の経験が役に立つと思います。岩ちゃんと出会って、コミュニケーションをとる際に、相手に気を使わせないようにするのも大切な方法だなと気づきました。そうすることで相手との距離も縮まり、いつしか自分も気を使わないようになるんじゃないかと。

―最後に、後輩へのメッセージをお願いします。
岩田:
経験したことのないことをたくさん経験して下さい。それが、就活では絶対活きると思います。
成田:
成人して、酒は飲んでも飲まれるな(笑)楽しいことはたくさんあるし自由だと思うけれど、割り切るときは割り切る、やらねばならないことをきちんとやる。やりたいことがあっても、そこを抑えてやるべきことをすることで、充実した大学生活が送れると思います。単位はしっかり取りましょう(笑)
ありがとうございました!

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いかがでしたか?
就活の実態を垣間見ることができたのではないでしょうか。
本当に仲が良く、合宿中も熱く語り合っていた二人。
ゼミでは、積極的に発言し議論を引っ張るなどの頑張りを見せるだけでなく、周りに気を配りながら場を盛り上げるなど、欠かせない存在でした。
社会人になっても、常に向上心を持ち続け、成長し続けていってくれることと思います。
より一層素敵な大人になって、近況報告に来て下さいね。

さあ、皆さんも、先輩方に続け!!